こんにちは、麻美です。
ある日、何の前触れもなくLINEに届いたメッセージ。
「当選おめでとうございます!あなたには7700万円が当たりました!」
……最初は笑いました。こんな怪しい話、誰が信じるの?って。でも、その日はちょうど仕事でも嫌なことがあって、財布の中身も寂しくて、気持ちが少しだけ弱っていたんです。
「もしかして……ワンチャンあるかも」
その“ちょっとした期待”が、私を詐欺の沼に引きずり込みました。
● ウィルス・イングランダー大抽選会とは?「夢の当選金」の正体

参考サイト:https://viengla.com/
この抽選会、名前からして海外っぽくて、なぜか高級感がある雰囲気を醸し出しています。特設サイトには金ピカの背景、スーツ姿の外国人、豪華なプレゼントの画像。
でも、よく見れば会社名も住所も記載されていない。そもそも「ウィルス・イングランダー」って誰?何者?
登録は簡単で、名前とLINEだけ。
そして登録後、すぐに「7700万円当選おめでとうございます!」の連絡が来る。偶然にも私と同じ日に登録した友人も、全く同じ金額を“当選”したと言っていました。
つまり、全員が当たってる。そんな宝くじ、あるわけない。
◆ なぜ信じてしまうのか?人の心のスキマを突く“心理操作”の技術
ここでちょっと冷静に考えてみましょう。
当選したのになぜこちらから“手数料”を払わないといけないのか。
本来、懸賞や抽選で当たるお金は「無条件で貰えるもの」。それなのに「手続き料」「手数料」「保証金」などという名目でお金を要求されるのです。
しかも、それが1万円、次に3万円、そして5万円と、徐々に増えていく。詐欺師たちは、心理学的に「一度払った人は次も払いやすい」という性質をよく理解しています。
追い詰められている人、生活に不安を抱えている人、家族を支えるために必死な人。
その“心の隙間”に入り込んでくるのです。

これは、まさに「絶望につけ込むビジネス」だと思います。
詐欺師たちは、お金がない人を馬鹿にしているわけではありません。
むしろ、必死に生活している人、真面目に働いている人の“切実な願い”を逆手に取っているんです。
「もう少しで救われるかもしれない」その希望があるからこそ、1万円を差し出してしまう。
でもそれは、“希望の顔をした絶望”なんですよね。
本当に苦しい時、人は冷静な判断力が鈍ります。
だからこそ、今ここで冷静に立ち止まってほしい。
「当選してるのに、なぜ支払うの?」って、ほんの少しでも違和感を感じたら、その直感を信じてください。
● 実際の詐欺手口:Appleギフトカードから始まる搾取の連鎖
私の場合、最初に要求されたのは「Appleギフトカード1万円分」でした。
「当選金の送金手続きに必要な認証費です」と言われ、少し疑問を持ちながらも、まあ1万円くらいなら……とコンビニで購入。
その後も「税務署への確認料が必要」「送金トラブルの保険金が必要」など、次々と理由をつけてギフトカードの番号を送らされました。
最終的に私は、合計10万円以上を失いました。
当然、お金は一銭も戻ってきていません。
電子ギフト券を悪用した特殊詐欺が急増しており、警察庁などは米アップルやコンビニエンスストアに対策の強化を要請する。電子ギフト券が絡む詐欺被害は1〜3月に5億円を超え過去最悪のペースで、「アップルギフトカード」の悪用が9割を占めた。電子ギフト詐欺、9割は「アップルギフトカード」悪用 警察庁が対策要請 – 日本経済新聞
◆ 本当に受け取った人はいるの?口コミ・証拠を徹底調査してみた
この「ウィルス・イングランダー大抽選会」で実際に当選金を受け取った人はいるのか?
私は徹底的に調べました。SNS、ブログ、掲示板、YouTube……どこを探しても、実際に「お金が振り込まれた」という証拠は見つかりませんでした。
一方で、「〇〇歳の男性が500万円当選!」という口コミ画像はたくさん見つかる。
でも、それらはすべて同じようなテンプレ文。
画像も調べてみると、フリー素材でした。
つまり、実在の証拠はゼロ。これは詐欺の常套手段です。



「実際に振り込まれた証拠が一つもない」──これが全てを物語っています。
本当にお金が当たっていたら、今の時代、SNSで喜びの投稿くらい山ほど出てくるはずなんです。
「人生変わった!」「マジで振り込まれた!」って、誰かが写真付きで自慢しててもおかしくない。
それが一切ないどころか、出てくるのはフリー素材と誰が書いたか分からないテンプレ口コミばかり。
これって、いわば“架空の登場人物で作られた嘘の演出”。
まるで映画のワンシーンを見せられているかのように「現実に起きてるように見せかけている」だけなんですよね。
しかもこういう手口って、過去の詐欺案件でも使われてきた典型的な手法。
「誰かが当たってるように見せかけて、信頼させて、引っかける」
まさに詐欺の教科書に載ってるようなやり方です。
本当に受け取った人が存在しない以上、それは「存在しない抽選会」でしかない。
騙されてしまうのは、あなただけじゃない。
でも気づいた今、この瞬間から“次に騙されない自分”になってほしい。
幻想に踊らされるより、現実に向き合って確かな一歩を。そんな風に私は思います。
● 法律的にアウト?特定商取引法違反と運営元の正体不明の闇
日本の法律では、「販売」や「契約」をする場合、特定商取引法に基づいて、会社の住所・代表者名・連絡先などを明記しなければなりません。
しかし、この抽選会の運営元は、そうした情報を一切公開していません。
つまり、法律違反。そして、何かあっても訴える相手が存在しない。
あなたがお金を送ったとしても、それを回収する術はないのです。



運営元が会社名も住所も代表者名も公開していない時点で、それはもう「逃げる気満々」の姿勢としか言いようがありません。
日本では「特定商取引法」という、消費者を守るための法律がしっかり存在しています。
つまり、サービスや商品を提供する側は、消費者が安心して取引できるように、ちゃんと「顔を出す義務」があるんです。
でも、ウィルス・イングランダー大抽選会はそのルールを完全に無視。
これはまるで、素性を明かさずにお金だけを取って逃げる“通り魔”のようなものです。
本当に信用できるサービスなら、堂々と会社情報を出せるはず。
なぜそれをしないのか?それは「身元を明かしたら、責任を問われるから」。
そう、万が一トラブルになっても、誰も責任を取らなくて済むように“最初から逃げ道”を作っているんです。
そしてあなたがどれだけ損をしても、「泣き寝入りするしかない」状況に追い込まれる。
これは単なるモラル違反ではなく、完全な法律違反。
しかもその罠にハマった瞬間、法的にも守られない立場にされてしまう。
お金を払う前に、たった一つだけでも覚えていてください。
「運営元の顔が見えないサービスには、絶対にお金を渡さないこと」
それが、自分の未来を守る一番シンプルで確実な方法です。
◆ 私が10万円を失った日:本音で語る「もう戻れない」後悔と警告
あの日、たった1万円のAppleギフトカードを買ったことが、すべての始まりでした。
何度もやめようと思った。
でも「ここまで払ったからあと少しで…」という心理が止まらなかった。
そして、気づけば10万円以上を失っていました。
今だから冷静に言えます。でも、あのときは本当に信じてしまっていたんです。
だからこそ、この記事を読んでいるあなたには、同じ思いをしてほしくないんです。
● 騙されないためにできること:5つのチェックリスト
- “大金が簡単に手に入る”という話は、基本的に疑ってかかる
- 会社情報や連絡先の有無を確認する
- 「手数料」や「ギフトカード」を要求されたら、即詐欺と判断
- 実在の当選者や証拠があるか調べる(画像の出典も確認)
- 家族や信頼できる人に一度相談する
たったこれだけでも、被害を防げる可能性はぐっと高まります。
◆ 最後に:副業で人生を変えたいなら、まずは正しい情報を手に入れて
正直、私も最初は「すぐに大金が欲しい」と焦っていたんです。
でも、そういう“焦り”こそが詐欺師たちのエサになってしまう。
いま私は、コツコツと副業で収入を積み重ねています。月に5万円、10万円。
派手ではないけれど、確実に自分の力で稼いでいる実感があります。
私のLINEでは、そういった「リアルで、再現性があって、怪しくない副業情報」だけを紹介しています。
あなたももし、「副業を始めたい」「でも騙されたくない」と思っているなら、私の失敗と経験を活かしてもらえたら嬉しいです。
ウィルス・イングランダー大抽選会――甘い言葉に潜む罠。
その危険を知ることで、あなた自身と、あなたの大切な人を守ってくださいね。
麻美でした🌸
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