こんにちは、麻美です。
今回はちょっと大事なお話をさせてください。
もしあなたが、「アップルギフトカードで支払ってください」というメッセージを受け取ったことがあるなら、それは間違いなく危険信号です。
詐欺の世界では、これは“赤信号”どころか、もはや警報レベルの合図。なぜなら、この手口は今、爆発的に広まっていて、誰でも簡単にターゲットにされてしまうから。
今日は「アップルギフトカード詐欺」がどうして危険なのか、その仕組みと背景、そして実際に私が見た詐欺の現場まで、すべてを暴露します。
● ① アップルギフトカード詐欺の仕組み:なぜこれが使われるのか?

最初にお伝えしておきたいのは、なぜ詐欺師が”アップルギフトカード”を使いたがるのか?という点です。
その理由は、単純で明快。換金が簡単で、追跡が困難だから。
ギフトカードのコードを写真で送らせて、それをオンラインの闇マーケットや換金サイトで即座に現金化する。そして証拠を一切残さず逃げる。これが今の主流手口です。
特にAppleやGoogle Playのギフトカードは、世界中どこでも使えるため、詐欺師にとっては「匿名で金を受け取るための理想的な手段」になってしまっているんです。
私の知り合いが体験したケースでは、たった15分の間に、送ったコードが使われ、残高がゼロになっていたそうです。Appleに問い合わせても、「ギフトカードは利用後の返金は不可」と言われ、泣き寝入りするしかなかった。
つまり、一度コードを送ったら、取り返すのは不可能。それがこの詐欺の恐ろしさです。
● ② LINEで届く当選通知は“罠の入口”──無意識に開いてしまう心の扉
「おめでとうございます!あなたは“星に願いを!大還元祭”で4億円が当たりました!」
こうしたメッセージ、見たことありませんか?
私のもとにも、数ヶ月前、LINEに突然こういう通知が来ました。
一見、信じてしまいそうになるんです。
だって、“上海市政府”“中国福利彩票”“社会福祉のための還元事業”なんて書かれていて、さらに「登録するだけで受け取れる」と言われたら、ちょっと心が揺れますよね。
でも、落ち着いて考えてほしいんです。
宝くじって、買わないと当たらないものです。
申し込みもしていないのに、「当たった」というのは、論理的にあり得ない。
しかも、LINEやメールで一方的に連絡してくる。
これって、詐欺の典型パターンなんです。
麻美LINEを追加しただけで4億円が当たる。
この時点で、もうおかしいって、気づいてほしい。
だけど、心が疲れているとき、ちょっとだけ金銭的に困っているとき。
そんなタイミングでこの話がきたら、「もしかしたら…」って思っちゃう気持ち、痛いほどわかります。
● ③ 一度払うと抜け出せない:“少額→高額”スパイラルの実態
さらに恐ろしいのが、「少額なら…」と支払いをしてしまった後の展開です。
例えば最初に「手数料として2000円分のAppleギフトカードをお願いします」と言われたとします。
この時点で騙されてしまうと、次から次へと理由を変えて金銭を要求されるようになります。
- 登録手数料が足りません
- 税金の前払いが必要です
- 送金には特別認証が必要です
こうして「あと少しで4億円が手に入る…」という気持ちにさせて、支払いをエスカレートさせていく。
私のフォロワーさんの中には、最初は2000円だった支払いが、気づいたときには30万円近くまで膨れ上がっていたという人もいました。
そして最後に、「送金処理中にトラブルが起きた」と言われ、連絡が取れなくなる。



本当に、これが一番恐ろしいんです。
「少額なら…」というその優しさや希望が、逆に詐欺師たちの思うツボになってしまう。
最初の2000円は、彼らにとって“入口”でしかないんですよね。
でも、被害者の方にとっては、「ここまで払ったんだから引き下がれない」という心理が働いてしまう。
それが、心理学で言う“サンクコスト効果”です。
この心理状態に陥ると、冷静な判断ができなくなって、損をしてるとわかっていても、やめられない。
そして気づいたときには、30万円…。
それでも、「まだ諦めたくない」「ここまできたらもう少し」と思ってしまう。
詐欺師たちは、そこまで人の心を計算してシナリオを練ってる。
だからこそ、最初の「少額」でも、絶対に支払ってはいけません。
あなたの“信じたい気持ち”を利用する相手に、これ以上、大切なお金も、心も、奪わせないでください。
自分の未来を信じるのは素晴らしいこと。
でも、その未来は「誰かに与えられるもの」じゃなくて「自分で創るもの」です。
どうか、そのことだけは忘れないで。
● ④ 怪しいかどうか見抜く5つのサイン──これが出たら即ストップ!
じゃあ、どうすれば見抜けるのか?
以下の5つのポイントに当てはまる場合は、即ブロック・通報してください。
- 申し込んだ覚えのない当選通知が届く
- 支払い手段にAppleギフトカードやGoogle Playカードを指定される
- 相手の連絡手段がLINEやTelegramなど“匿名性の高いアプリ”のみ
- 運営元の住所・電話番号・代表者情報が記載されていない
- 少額の支払いを求められるが、目的や根拠が曖昧
このどれか1つでも当てはまったら、そのやりとりは“詐欺”だと思って間違いありません。
● ⑤ 被害に遭ってしまったら:今すぐすべき行動と回復のステップ
「もう払っちゃった…」という方も、ここからが大事です。
まずは、最寄りの消費生活センターに連絡してください。
それと並行して、警察のサイバー犯罪対策課に被害届を出す。
可能であれば、やりとりの画面キャプチャ、ギフトカードのコード、相手のアカウント情報などをすべて保存しておいてください。
残念ながら、送ってしまったお金を取り戻すことは難しいですが、二次被害を防ぎ、他の人が同じ被害に遭わないようにすることはできます。
あなたの行動が、次の誰かを救うことに繋がります。
ちなみにWEB上には注意喚起も。
スマホのSMSに「7億円当選した」という通知が届いた。受領するための手続きだと言われ、様々な名目の費用を請求され、これまでに電子マネーで150万円ほど支払ったが、いつまで経っても当選金が振り込まれない。「コンビニの端末機で購入した電子マネーの払込票が残っていると当選金が支払えなくなる」と言われていたので、全て捨ててしまった。姉から借金もした。お金を取り返したい。7億円当選!? 心当たりのないメールは無視(見守り情報)_国民生活センター
宝くじの当せんや換金案内の通知メールをはじめ、宝くじの高額当せんを利用した振り込め詐欺の未遂事件等が発生しております。また、宝くじ販売権の売買にまつわる詐欺にご注意ください。宝くじの当せん・換金等にまつわる詐欺にご注意ください | みずほ銀行
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● おわりに:優しさを守るために、疑う勇気を持ってください
最後に、もう一度お伝えします。
騙されてしまったからといって、あなたが悪いわけではありません。
詐欺師は、人の「信じたい」「助かりたい」「報われたい」という気持ちに付け込んでくる。
それは、あなたが“真っ直ぐで優しい”証拠なんです。
でもだからこそ、その優しさを守るために、時には疑う勇気も必要です。
夢のような話には、必ず“裏”があります。
地に足のついた努力と、誠実な人とのつながり。
本物の幸せって、そういうところに宿るものだと、私は信じています。
もうこれ以上、誰にも悲しい思いをしてほしくない。
だからこの記事をここまで読んでくれたあなたに、心から伝えます。
どうか、あなた自身と、あなたの大切な人を守ってくださいね。
麻美より。










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