こんにちは、麻美です。
「1分で稼げる」──そんな言葉を目にしたとき、あなたはどんな気持ちになりますか?
私は正直、最初は惹かれました。「もしかしたらこれが人生を変えるきっかけになるかも」と思ったんです。でも、これまでに副業詐欺、仮想通貨詐欺、そして情報商材による損失を経験してきた私には、どうしてもその言葉の裏にあるものが気になってしまうんですよね。
今回は、戸村大輝さんが販売している情報商材『バイナリーオプションで喰う技術』を取り上げます。この商材は「初心者でも稼げた驚きの1分ロジック」というキャッチコピーで販売されていますが、本当にその言葉を鵜呑みにしていいのでしょうか?
この記事では、商材の実態、ロジックの信頼性、販売者情報、そして私自身の経験から導き出した「見極めポイント」について、徹底的に掘り下げていきます。
◆「1分で稼げる」は本当?まずはキャッチコピーの真意を検証

参考サイト:http://alphard22x.ioiv.net/
この商材の最大の売り文句は、「1分で利益が出る」「初心者でも稼げた」という点です。
たしかに、バイナリーオプションには短時間で結果が出るという特性があります。しかし、その分リスクも非常に高く、特に1分足を使ったトレードはプロでも判断が難しいと言われています。にもかかわらず、「初心者でも簡単に」と謳っている点には、どうしても誇大広告の匂いを感じざるを得ません。
実際にセールスページを見てみると、勝率の明示もなければ、勝ち負けの内訳も不明。画像が何枚か貼られてはいるものの、それらが加工されていない証拠も提示されていません。
「短時間で稼げる」は、もっとも危険な誘惑の言葉。これに飛びつく前に、一度冷静になりましょう。
◆3つのインジケーターとは?内容の実態と曖昧な説明に潜む違和感
商材では、「3種類のインジケーターを使い、3つの条件が揃ったらエントリーする」というロジックが紹介されています。
そのうち1つがエントリーポイントを指示し、残り2つは“騙し”を回避するためのフィルターになるとのこと。
……と、ここまではよくある構成です。しかし、肝心なのは「なぜその3つなのか」「どんな相場状況に強いのか」「過去のバックテスト結果はどうなのか」という点。それがまったく示されていないのです。
投資の世界では、「なぜそれが勝てるのか?」という理論と検証が何より重要。そこが曖昧なまま「この形が出たらエントリー」と言われても、再現性は極めて低いでしょう。
これは単なる『思いつきロジック』の域を出ない可能性があります。
◆再現性ゼロ?統計的根拠がない商材に手を出すリスク
この商材には、過去のデータに基づく勝率の提示が一切ありません。具体的なエントリー条件や、どの通貨ペアで有効なのか、時間帯はいつがいいのか──そうした情報も皆無です。
たとえば、本当に再現性がある手法であれば、何百回・何千回と検証されたバックテストの結果や、ライブトレードの成績を提示するはずです。
ところがこの商材には、断片的な画像と「稼げました!」という声しかない。これでは客観的な根拠とは言えません。
◆販売者の正体に迫る:「Root Cause Marketing OFFICE」の謎と不安要素
販売者として記載されているのは、「Root Cause Marketing OFFICE」という名称。
しかし、これは法人登記されておらず、住所もシェアオフィスの可能性が高く、電話番号はIP電話。つまり、トラブルが起きても連絡が取れない、もしくは責任の所在が曖昧な形です。
また、戸村大輝さん自身についても、過去の実績や経歴の記載は一切なし。他の情報商材(「BIGバイナリー」「シグナルツールAxis」など)も手掛けているようですが、いずれも明確なレビューや実績報告は見つかりませんでした。
これが信頼に値する人物・組織であると判断するのは難しいです。


◆過去の失敗が教えてくれた「甘い言葉に潜む罠」
私自身、情報商材に何度も騙されてきました。
特に印象に残っているのが、2021年の副業ブームで流行っていた「LINEで簡単に月収50万円」という案件。私の周囲でも何人かが参加していましたが、結局みんな、数万円払っただけで何も残りませんでした。
その経験から、「簡単に稼げる」というフレーズには強い警戒心を持つようになりました。そして今回の商材にも、同じにおいを感じたのです。
◆本当にバイナリーで稼ぎたいなら、まずやるべき3つのこと
- デモトレードを徹底的に行うこと 最初から本番口座で勝てる人なんていません。デモで100回以上はエントリーして、手法の癖を掴みましょう。
- チャートの読み方と相場観を学ぶこと インジケーターに頼るのではなく、ローソク足のパターンやサポレジの見極めなど、基礎から学ぶことが大切です。
- 実績のある発信者・書籍・講座から情報を得ること SNSやYouTubeでは、有益な情報もあれば詐欺まがいのものも混在しています。信頼できる情報源を自分の目で見極めましょう。
また、金融庁も投資詐欺や過大広告への注意喚起を行っています。以下にも目を通しておきましょう。
全国の消費生活センター等では、為替相場等が上がるか下がるかを予想する金融商品であるバ
イナリーオプション取引の相談が増加しており、特に20歳代の割合が高くなっています無登録業者とのバイナリーオプション取引は行わないで!-SNSをきっかけにした20歳代のトラブルが目立ちます-
バイナリーオプションは、為替相場や株価指数などを対象に、あらかじめ決められた時点、期間の騰落を予測し、ある値よりも高いか低いか、一定の範囲に収まっているかなど、二者択一で選ぶ取引です。バイナリーオプション取引にあたってご注意ください!:金融庁
◆手を出す前に──これだけは確認してほしいこと
- 具体的なロジック説明があるか?
- バックテスト結果が提示されているか?
- 運営者の実績や顔が見えるか?
- 返金保証があるか?
- 金融庁の登録業者かどうか?
この5つを満たさない情報商材は、「買わない」という選択が賢明です。
最後に。
投資の世界は、努力したからといって必ず報われるものではありません。
でも、正しい努力を積み重ねた人だけが、勝ち残れる世界でもあります。
「楽して稼げる」という甘い言葉に流されず、自分で調べ、試し、考え抜く力を持ってください。
私の経験が、あなたの判断材料となり、少しでも被害を防ぐ助けになれば幸いです。
以上、麻美でした。
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