こんにちは、麻美です。
今日はちょっと、いや、かなり大事な話をさせてください。 副業や投資に興味がある方なら、一度は目にしたことがあるかもしれません。
「AIが稼いでくれる」 「元警察官が開発した安心な仕組み」 「勝率97%の2タップ投資」
そんなキャッチコピーを掲げる『NOVA』という投資案件。 でも、私はこう断言します。
これは、投資じゃない。ギャンブルです。
しかも、ただのギャンブルじゃない。 AIや元警察官の肩書を“信用の餌”にして、多くの人を引き込もうとする“情報商材型の疑似投資詐欺”に極めて近い構造なんです。
私自身、過去に似たような案件に心を動かされ、何度も失敗してきました。 だからこそ、今回は冷静に、でもリアルに、このNOVAの仕組みを暴いていこうと思います。
◆NOVAは本当に“投資”なのか?──甘い言葉に潜む違和感

参考サイト:https://nova-toudou.com/lp/lp1h/
「AIが稼いでくれるから、あなたはスマホを2回タップするだけ」
NOVAの最大の売り文句は、この“手軽さ”と“自動性”です。 副業を探している人、特に時間やスキルに余裕がない人にとって、このフレーズは強烈に刺さります。
でも、ちょっと立ち止まってください。
もし本当にそんな魔法のような投資方法が存在するなら、なぜSNS広告でバンバン宣伝しているのでしょう? なぜ“今だけ”“限定公開”のような煽り文句で参加を促すのでしょう?
経験上、そういう案件に“当たり”は一つもありませんでした。
●元警察官が開発?──肩書きマーケティングの落とし穴
NOVAを紹介する中心人物、藤堂健一氏は「元警察官」と名乗っています。
それだけで「ああ、きっと正義感が強くて、誠実な人なんだろう」と思い込んでしまう人も多いでしょう。
でも、ちょっと冷静になって考えてみてください。
- 警察官だった証拠はどこにも公開されていない
- 経歴は自己申告だけ
- そもそも警察官経験と投資スキルは無関係
これって実は、“信用させるためだけの肩書き”かもしれません。 実際、詐欺的案件では「元官僚」「元大手企業勤務」といった“権威マーケティング”が多用されます。
信頼の根拠が薄いなら、それはむしろ“怪しさの証拠”になり得るのです。
◆AIで勝率97%?それ、ギャンブルに近い話です
NOVAの仕組みは「AIがサッカーの試合結果を予測し、それにベットする」というもの。
これはもう完全にスポーツベッティング=ギャンブルです。
もちろん、AIを使えばある程度の分析は可能でしょう。 でも、サッカーの試合って人間の感情や突発的なアクシデントが大きく絡む世界です。
ケガ、退場、モチベーション、天候、判定……。 AIでそこまで完全にコントロールできますか?
できません。
さらに「勝率97%」という数字に対する具体的なロジックや検証結果も、どこにも示されていません。 「実績グラフ」はあるけど、それも捏造し放題なのが現実です。

「投資」と装っているけれど、実態はただのギャンブル。
AIや勝率97%という言葉に惑わされず、本質を見抜く目が必要です。
“賭け”に大切なお金を預けてはいけません。
●参加費198,000円の“勝ち方教えます”型ビジネスの正体
このNOVA、利用するには「NOVA TEAM LEGACY」というコミュニティに入る必要があります。 その費用が198,000円。
……高すぎませんか?
しかも、払った後に待っているのはLINEサポートと“勝ち方マニュアル”。 中身はどこにでもあるようなマインド論やベッティングのルールだけ。
これ、典型的な情報商材型ビジネスなんです。
「高額な情報」「LINEでサポート」「サロンに参加すれば勝てる」
この構造、過去にいくつも見てきました。そして、そのほとんどが稼げないだけでなく、返金もされず、サポートも消える。
NOVAもまた、そんな“地獄ルート”に非常に近い構造を持っています。



198,000円という高額を払って得られるのが「よくあるマインド論」と「LINEサポート」だけなら、それは“投資”ではなく、ただの高額教材販売です。
“サロンに入れば稼げる”という幻想を餌にした典型的な情報商材型ビジネスであり、NOVAはその危険な構造を色濃く持っています。冷静な判断が命を守ります。国民生活センターの注意喚起も出ています。
最近では、近年利用者が増えている「オンラインサロン(注2)」を、ノウハウを伝えるツールまたはサロン自体をもうける手段として利用している手口がみられます。新たな“もうけ話トラブル”に注意-オンラインサロンで稼ぐ!?-(発表情報)_国民生活センター
◆特定商取引法の記載があるから安心?──実はチェックすべきはここ!
特商法の記載があるから安心。 そう思ったあなた、要注意です。
たしかにNOVAを運営する「株式会社アシスト・クローバー」には特商法表記があります。 でも、それは義務だから書いてあるだけ。
問題はその“中身”です。
- 住所をGoogleマップで調べると賃貸マンションの一室
- 電話番号の記載なし
- メールはGmail(法人用でない)
さらに言えば、この会社は過去に「REGAIN」という案件も扱っており、それについても「稼げない」「詐欺だった」という口コミが多数。
つまり、表記があっても中身がスカスカなら意味がないのです。




●口コミが“完璧すぎる”理由──仕組まれた称賛のカラクリ
NOVAの紹介ページを見ると、こんな声が並んでいます。
「初月で30万円稼げました!」 「まさかこんなに簡単だとは!」 「もっと早く出会いたかった!」
……逆に怖くないですか?
口コミって、普通は良いものも悪いものも混ざるのが自然です。 でも、NOVAに関しては「稼げない」「うまくいかない」「返金されない」といった“本音の声”は、公式には一切出てきません。
代わりに、ネットの奥深くにだけリアルな失敗談が眠っています。
これは、いわゆる“自作自演”口コミの可能性が高い構造です。 実際、過去の情報商材ビジネスでも、まったく同じやり口が使われていました。
◆結論:NOVAは投資ではなく、AI風のギャンブルです
これまでの内容をもう一度、ざっくりまとめてみましょう。
- 元警察官という肩書きの信頼性は不明
- AIを使っていると言いながら仕組みはスポーツベッティング
- 勝率97%に対する根拠は示されていない
- 参加には198,000円という高額な支払いが必要
- 特商法表記はあるが、内容に信頼性がない
- 口コミが不自然に良すぎる
これ、どう考えても“堅実な投資”とは言えません。
むしろ、「AI」や「元警察官」という肩書を武器に、人々の“信じたい気持ち”に漬け込んでくるタイプの危険なビジネスです。
私は過去に、こういう案件に心を動かされ、何度も失敗しました。 でも、そこで終わりませんでした。
今はこうして、同じ過ちを繰り返してほしくないと願う人たちに向けて発信をしています。
「怪しいな」と思ったら、踏みとどまって。 「稼げそう」と思ったら、深呼吸してもう一度調べて。
そしてもし、不安に思う案件があれば、どうぞ私に相談してください。
あなたの大切なお金と時間を、私のように無駄にしてほしくないから。
心から、そう願っています。
──麻美より💌
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